最終更新日: 2023-07-19
こちらの記事では、歯の矯正にかかる期間や矯正治療を長引かせないコツなどをご紹介していきます!
歯の矯正は最低でも2年と長い月日がかかってしまいますがその理由は何故でしょうか?
また、少しでも早く矯正を終わらせるためのコツもご紹介していきます。満足できる矯正治療をするためにもしっかりと理解しておきましょう。
歯科矯正は症状に応じて数ヶ月〜2、3年と長い治療期間がかかります。少しでも治療期間を短くしてほしいという方も多いですが、矯正期間をムリヤリ短くするのは危険で、最悪歯が抜けてしまう、または折れてしまう可能性があります。
今回は、どうして長い治療期間がかかってしまうのか?また、安全に矯正治療を早く終わらせるコツなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
歯の治療の中で最も長い治療期間が必要な歯科矯正ですが、期間が長くなってしまうには理由があります。ここでは理由について詳しくお話ししていきます。
矯正器具で歯に力をかけると、力がかかっている部分の歯を支えている骨(歯槽骨)は徐々に破壊され、その後吸収されていきます。吸収された場所に歯が移動し、歯が元々あった位置には新しい歯槽骨が再生されて歯が動いていくのです。
骨の吸収(骨が壊れること)と再生を繰り返して歯が動いていきますが、このスピードは1ヶ月に1mm程度と、とてもゆっくりです。
そのため矯正治療には長い時間がかかってしまいます。
強い力をかければ歯はもっと早く動くのでは?と考える方もいるかもしれませんが、強い力をかけてしまうと歯槽骨の再生が追いつかずに、歯ぐきが下に下がってしまう「歯肉退縮」や、最悪の場合は歯がグラグラして抜けてしまうといったトラブルを起こしやすくなります。
矯正治療を安全に確実に行うためには、長い時間が必要であるということを理解しておきましょう。
歯の矯正治療では、歯を動かす治療がフォーカスされがちですが、実は2つの段階を経て治療が終了となります。
それぞれ詳しくお話ししていきます。
まずは矯正装置をつけて歯を動かしていく「動的治療」から始めていきます。
患者さんの状態や治療方針などによって異なりますが、歯の移動にかかる期間はおおよそ1年~3年程度です。矯正装置をつけた後は、おおよそ月に1度の調整日に医院で矯正器具の調整や歯の並びを確認していきます。
動的処置は、歯をダイナミックに動かしていく時期なので痛みや口内炎など様々なトラブルに悩まされることもあるかもしれませんが、綺麗な歯並びを作っていく大事な期間なのでしっかり頑張りましょう。
ワイヤーやマウスピースなどの矯正器具を卒業し、見た目では歯が綺麗になっていても歯を支えている歯槽骨はまだ柔らかく不安定な状態です。
歯槽骨が硬くなるまでには最低でも1年以上かかりますので、しっかりと保定装置(リテーナー)を使った「保定期間」が必要になります。
保定装置(リテーナー)とはキレイに並べた歯を固定するための装置で、直接歯に固定するフィックスタイプやマウスピースのように取り外し可能なタイプがあります。
この保定期間は通常、矯正治療と同じ期間とるのがベストとされていますが、長ければ長いほど歯は後戻りを起こしにくくなるため、矯正器具が取れてからもずっとリテーナーを使っているという方もいるほどです。
矯正器具が外れて嬉しい気持ちもわかりますが、保定期間はとっても重要な期間です。長い時間リテーナーを装着することを忘れないようにしましょう。
矯正治療には生えている全ての歯を動かす「全体矯正」と、前歯部分のみなど数本の歯を動かすだけの「部分矯正」があります。
ここでは、この2つの治療期間の目安や治療にかかる費用についてお話ししていきます!
全体矯正の治療範囲は全ての歯が対象になります。見た目だけでなく、噛み合わせから治していくのが特徴で、必要であれば抜歯をすることもあります。
治療期間は一般的に歯を動かす矯正期間が1年〜3年ほど。人によって大きく変わってきますが、難症例で外科手術やたくさんの抜歯が必要な場合は3年〜5年かかる人もいます。
歯を並べた後の保定期間は、矯正治療にかかった期間と同じぐらい設けるのがベストですので矯正治療に2年かかった方は保定期間も同様に2年ほど取りましょう。
全体矯正の費用は表側のワイヤー矯正、インビザラインであれば大体80万円〜100万円ほど。裏側矯正だと100万円〜150万円ほどかかります。
部分矯正の治療範囲は前歯部分になります。人の目につきやすい前歯部分を矯正することで、歯並びがキレイに見えるようになります。全体矯正との違いは、奥歯を治療しないため噛み合わせの治療はできないという点です。
また、歯並びが悪く抜歯が必要になるケースでは歯を抜いたスペースを埋めるために全体矯正をする必要があるため、部分矯正は適応にならないということも理解しておきましょう。
部分矯正では、上と下の前歯合わせて6本分を矯正するパターンが一般的です。
部分矯正の治療期間は数ヶ月〜1年ほど。歯を動かす本数が少ないことや抜歯が必要ないので治療期間も短く済むのが特徴です。
部分矯正の費用は大体20万円〜50万円ほどです。
矯正治療では、毎月の調整日に歯科医院に通院する必要があります。ここでは、矯正方法別の通院頻度についてお話ししていきます!
ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯を動かす方法です。毎月ワイヤーを調整するため通院頻度は月1回です。
歯に透明なマウスピースを装着し、2~3週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯を動かす方法です。通院頻度は月1回または2ヶ月に1回となることが一般的です。
結論から言うと矯正治療を早く終わらせることはできません。理由は歯を大きく動かそうとすると歯に大きな負担がかかるからです。
しかし、以下のことを守ることで矯正治療を長引かせないようにすることができます。
どの矯正方法も歯科医師の指示を守ることで矯正中のトラブルを回避することが可能です。
例えばマウスピース矯正の場合、決められた時間装着することと、2~3週間ごとに新しいマウスピースに交換する必要があります。
これらを守ることができないと治療が計画通りに進まなくなることがあります。また矯正治療中に何かトラブルが発生した場合も、ご自身で判断するのではなく歯科医師の指示を受け、守るようにしましょう。
ワイヤー矯正の場合、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を付けます。この装置はかみ合わせや固い食べ物によって外れることがあります。
そのような場合、次回の予約までそのままにすると治療が計画通りに進まなくなる可能性があります。装置が外れた場合はすぐに歯科医院に予約して再度付けてもらうようにしましょう。
矯正治療は装置によって汚れが蓄積しやすく、歯ブラシが届きにくくなるため虫歯や歯肉炎のリスクが高くなる傾向にあります。
矯正中の虫歯、歯肉炎を予防するためには、歯ブラシと併用して歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると良いでしょう。
矯正治療中は歯科医院に通院する回数が多くなりがちです。
「スケジュールが合わないから」などの理由で予約を先延ばしにすると、その分治療が遅れてしまうことを念頭においておきましょう。矯正治療中はスケジュール管理をしっかり行い、毎月同じ日にちで予約を取るようにすることが望ましいです。
長い治療期間がかかってしまう歯の矯正ですが、辛いことだけでなくメリットがたくさんあります。
矯正治療の1番のメリットが美しい歯並びが手に入ることです。綺麗に並んだ歯並びはお顔全体の印象も明るくしてくれます。
矯正後には、顎のラインなど骨格も多少変わるので横顔も美しくなっていきます。
矯正前は口元にコンプレックスがあって、うまく笑えなかったという方も矯正治療後は美しい歯並びになり笑顔に自信がついた!という声がたくさん聞こえてきます。
歯並びに問題がある方は、同様に噛み合わせに問題がある場合が多いです。そのため、物を噛む時にうまく噛めないなど顎に負担がかかり最悪の場合は顎関節症などのトラブルを引き起こしていきます。
矯正治療では、見た目だけでなく噛み合わせを治療していきますので、正しい位置で噛めるようになっていきます。
歯並びが悪いと歯が重なっている部分などに汚れが残りやすく、普通に歯磨きをしても落とせないことが多いです。そのままにしておくと虫歯や歯周病で歯を失う原因にもなっていきます。矯正治療で歯並びを綺麗にすることは歯の寿命も伸ばすことにつながります。
短い期間で矯正をしたいという方には、スマイルモア矯正がおすすめです。
スマイルモア矯正は前歯の部分矯正に特化した矯正なので、一般的な全体矯正に比べて、短期間で矯正をすることができます。
相談無料で3Dシュミレーションもでき、治療期間は平均3~12ヶ月と短期間で治療総額も平均17~35万円程と手軽に矯正治療を始められます。
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長い治療期間が必要な歯科矯正は、全体矯正では約1年〜3年ほど、部分矯正では数ヶ月〜1年ほどの期間がかかります。
しかし、矯正治療は患者様のお口の状態によって治療期間に個人差がありますので、まずは一度無料相談に行ってご自身の治療期間がどれぐらいになりそうか相談してみましょう。
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矯正の期間はもちろん短い方が良いですが、歯を動かす仕組み上どうしても一定の期間がかかります。
ただ、矯正後の人生の方が長いと思いますので、矯正の期間を乗り越えてきれいな歯並びを是非手に入れてください。