最終更新日: 2022-08-10
「裏側矯正が全く目立たないって本当?」
「裏側矯正ってどんな人にオススメなの?」
裏側矯正のいろいろな疑問を、歯科医師の先生にお話を聞きながら解説します。
目立ちにくいことに加えて、裏側矯正の特徴や、メリット・デメリットも合わせて説明します。
裏側矯正というのは、どんな矯正ですか?
矯正には大きく、ワイヤーを使う矯正と、マウスピースを使う矯正の2種類があります。
「裏側矯正」と呼ばれるのは、ワイヤー矯正の一種で、その中でも歯の裏側に器具を取りつけるタイプの矯正方法です。
歯の裏側につけるから裏側矯正なんですね。
他にも
- 舌側矯正
- リンガル矯正 (リンガルは英語で「舌の」という意味)
と呼んだりしますが、どれも同じ治療です。
歯科業界では、歯の裏側のことを舌側と呼ぶのでこういった名前がついています。
どんなメリットがありますか?
一番わかりやすいメリットは、普段の生活の中で装置が見えないことです。
周りの人から全く見えずほとんど気づかれません。
それは嬉しいですね!
マウスピースも目立ちませんが、裏側矯正はさらに目立ちにくいと思います。
それに、マウスピースと違って食事中に外す必要がないので、食事のストレスが少ないのもメリットです。
確かに、マウスピースは食事のとき外さないといけないので、外食時は面倒ですよね。
他にも、
- 裏側は唾液が出やすいので、虫歯のリスクが相対的に低い
- 後ろ側から引っ張るので、出っ歯の後退をさせやすい
- 舌癖の改善が期待できる
- スポーツ時に顔にボールなどがあたってもリスクが少ない
というメリットがあります。
「舌癖の改善」というのはなんですか?
出っ歯やすきっ歯の原因の一つとして、舌で歯を押し出してしまう癖があります。
矯正でキレイになっても、その癖が治らないとまた出っ歯になるリスクが高まります。
それはもったいない💦
裏側矯正だと、歯の裏側に装置があるので、歯を押し出す癖がやりづらくなります。
そのため、癖が治りやすいんですね。
そんな効果もあるんですね!
逆にデメリットは何ですか?
一番良く言われるのが値段が高いということです。
上下で全体矯正を裏側でおこなうと相場は120万円くらい。
目立ちやすい上の歯だけ裏側、下の歯は表側でも100万円はしますね。
表側の全体矯正で70~90万円くらいが多いので、たしかに高めですね。
あとは、最初のうちは喋りづらさを感じる方が多いです。
少し滑舌が悪くなるイメージですね。
そうなんですね!
ただこれは、2週間ほどで、遅くとも1ヶ月ほどで慣れる方が殆どで、慣れてしまえばそんなに気になりません。
裏側矯正はそもそも、なんで高いのですか?
高い技術力が必要なことが理由の一つです。
歯の裏側はデコボコしており、複雑です。
その裏側に力をかけて、矯正していくには長期間の訓練が必要です。
なるほど〜、技術を習得するまでも大変なんですね!
はい!
- マウスピースの大きな魅力である「目立たなさ」
- ワイヤー矯正の「精密さ」
の両方をあわせ持った矯正方法なので、人気もあり高い料金になっています。
なるほど!
さらに、裏側矯正を実施する多くの医院では「インダイレクトボンディング」という手間のかかる方法を使っています。
インダイレクトボンディング?
普通の表側矯正では、一つ一つ歯に装置をつけていく「ダイレクトボンディング」を行います。
一方で「インダイレクトボンディング」は、患者さんの歯の型をとって模型にした上で、患者さんの歯に一気につけます。
なるほど〜
こういった手間も含めて、料金が高くなりがちですね。
少しお話にも出ましたが、ハーフリンガルとは何でしょうか?
はい、お口の上半分は裏側矯正で、下半分を表側矯正で行うことです。
なるほど、半分だけ裏側なので「ハーフ」リンガルなんですね。
はい、鏡の前で笑ってみるとわかりますが、周りの人には基本的に上の歯しか見えません。
この見えやすい部分だけ裏側で矯正し、見えづらい下側は表側で矯正することで料金を下げるおいしいところどりの方法です。
よくある質問をさせてください。
治療期間が長くなるというのは本当ですか?
裏側だから治療期間が長くなるということは、個人的には殆どないと思います。
ただ、さきほど説明したインダイレクトボンディングを利用するなどで、治療開始までにかかる期間が数週間伸びる可能性はあります。
表側よりもキレイになりづらい、ということはありますか?
いえ、表側と同じ精度の仕上がりを提供できると思います。
マウスピース矯正とは違い、抜歯しているようなケースでも問題ありません。
前歯だけの裏側矯正もできますか?
部分矯正のような形もできます。
その場合の料金は、お口の状況にもよりますが40-60万円くらいです。
矯正治療中に食べてはいけないものはありますか?
表側矯正と同じで、ガムやお餅などひっつきやすいものは避けたほうがいいでしょう。
また、りんごなど硬いものをかじると装置が外れてしまう可能性があるので、小さく切って食べるようにしましょう。
裏側矯正は、どんな人にオススメでしょうか?
営業・接客などのお仕事をされていて、目立たない形で矯正をしたい方には特におすすめです。
マウスピース矯正も目立たない矯正ですが、
という点が勝っています。
なるほど!
逆に目立ってもいいから、できるだけ安く矯正をしたいという方にはあまりオススメの方法ではありません。
裏側矯正は、矯正を行っていることが見えず、マウスピース矯正では対応できない症例も対応できます。
またマウスピース矯正との違いとしては、つけたり外したりする必要がないので、歯が動きやすいです。
ワイヤー矯正の緻密さと、目立たなさのいいとこ取りをした矯正方法なので、ワイヤーが目立つことに躊躇していた方も、是非一度ご検討ください。
いかがだったでしょうか?
裏側矯正は目立ちづらく、様々な矯正にも対応できます。
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利用料は無料なのでぜひご利用ください!
※ 現在は以下の地域のみ対応しています
・東京、神奈川、埼玉
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