最終更新日: 2025-01-02
「マウスピース矯正治療が流行っているみたいだけど、メリットだけではないよね?」
「マウスピース矯正ができないケースはあるの?」
歯並びが気になる方の中には、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
マウスピース矯正は、魅力的な治療法である一方で、向いていない方や、そもそも治療できないケースもあります。
本記事では、マウスピース矯正についての概要から、マウスピース矯正ができないケースとその対策法について解説します。
自分に合う治療法を見つけたい方は、記事を最後までご覧ください。
マウスピース矯正ができない場合はどのようなケースでしょう。具体的な例を7つと、それぞれに対する対策法を以下でお伝えします。
自分の歯並びがマウスピース矯正で改善できるのか、またできない場合にどうするべきなのか考える際の参考にしてください。
歯並びや歯の噛み合わせの状態が良くない状態を不正咬合といいますが、先天的な骨格の問題によって起こる不正咬合の症例として、顎変形症が挙げられます。
顎変形症とは、生まれつきや、成長過程で顎の骨に異常が生じ、顔の歪みや噛み合わせに問題が起こる疾患です。重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)が主な症状です。
参考:不正咬合の治療法の概要 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
顎変形症と診断された場合は、外科手術で骨格を整える治療が必要となる可能性があります。
症状によっては、外科手術と歯科矯正を組み合わせた治療も行われることもあります。
また、顎変形症と診断された場合は保険適用となるケースもあるので、症状にお悩みの方は、頼れる専門歯科医に相談し、自分の症状に最適な治療法を選択することが大切です。
重度の受け口は、上下の前歯の間に大きな隙間が生じ、噛み合わせが悪くなる状態を指します。この状態は、上顎が著しく後退しているか、下顎が異常に前方に突出していることが原因です。
重度の出っ歯や凸凹とは、口の開閉の際に歯自体が動きを阻害して口を閉じること自体が困難になったり、歯が重なり合って生えることで歯列が著しく乱れた状態を指します。症状の度合いによってはマウスピース矯正ができない可能性もあります。
症状が重度の場合は、マウスピース矯正での治療が困難な場合があります。このような受け口、出っ歯、凸凹歯列に対しては、ワイヤー矯正が効果的な治療法です。
ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と比べてより強い矯正力を発揮できるため、重度の歯列不正にも対応可能です。
インプラントは顎の骨に固定されているため、矯正治療で動かせません。
そのため、インプラントが複数入っている場合は動かせない歯が多くなり、マウスピース矯正を含めたすべての矯正治療法において、インプラントを動かすことは難しいでしょう。
特に奥歯にインプラントが入っている場合、前歯の部分矯正であってもインプラントが矯正の妨げとなる可能性があります。
複数のインプラントが入っている場合は、セラミック矯正などの治療法の検討が必要です。
セラミック矯正は、歯を動かす代わりに歯の表面をセラミックで覆う治療法です。健康な歯を削る必要があるというリスクはありますが、短期間で歯並びを整えられます。最適な治療法の選択には、信頼できる歯科医師による診断が重要です。
埋まっている歯がある場合、その歯の位置や角度によってはマウスピース矯正が難しい場合があります。
歯茎や顎の骨の中に埋もれたまま生えてこない歯を、埋伏歯(まいふくし)といいます。
埋まっている歯の生え方によっては治療の妨げになり、矯正治療が困難になる場合も。ただし、埋まっている親知らずに関しては、矯正治療はできる可能性が高いです。
埋まっている歯の治療には、埋伏牽引という方法が一般的です。この治療法では、歯茎を切開して埋まっている歯に装置を取り付け、ワイヤー矯正で歯を引っ張り出します。
親知らず以外の歯が埋まっている場合は、マウスピース矯正での対応が困難なケースが多いため、ワイヤー矯正による埋伏牽引が必要となるケースもあるでしょう。
乳歯が残っている状態や、永久歯が完全に生えきっていない状態においては、マウスピース矯正ができない場合があります。
永久歯が生え揃っていない場合、矯正治療中に親知らずや、新しい永久歯が生えてくる可能性があります。
その結果、マウスピースの形状があわなくなり、計画通りの歯の移動ができなくなることがあるでしょう。小児の矯正では、この点に注意が必要です。
顎の成長や歯の生え変わりが完了するまで矯正治療を延期することが推奨される場合もあります。
これは、永久歯が生え揃ってからマウスピース矯正を行うことで、歯の移動をより正確に予測し、計画通りの治療が可能となるためです。
小児用のマウスピース矯正という選択肢もありますが、適切な治療法の判断には、まずは専門医にしっかりカウンセリングしてもらうことが大事です。
マウスピース矯正は、基本的に1日20時間以上装着が必要です。装着時間を守れないと、治療が計画通りに進まない場合があります。
上記のような方は、マウスピース矯正がそもそも向いていない可能性があります。とくにお子様の場合、年齢によっては自己管理が難しい場合もあるでしょう。
マウスピース矯正の自己管理が難しい方は、ワイヤー矯正など、他の矯正方法を検討する必要があるでしょう。
ただし、サポート体制が充実した歯科医院やサービスを利用することで、自己管理の問題を解決できることもあります。理想の歯科医院が見つからない方は、ハーウェルの無料相談サービスをご利用ください。LINE登録後、簡単な質問にお答えいただくだけで、あなたに最適な医院をご紹介いたします。
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マウスピース矯正は、魅力的なメリットが沢山あります。マウスピース矯正治療のメリットは以下のような例が挙げられます。
マウスピース矯正では、治療開始前に歯型をスキャンし、3Dシミュレーションを作成することで、治療後の歯並びを事前に確認ができます。
快適性や審美性に優れた矯正治療法なので、近年、人気が高い治療法です。
マウスピース矯正は、デメリットもあります。どのような場合にデメリットを感じやすいのかを具体的に紹介します。
マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着時間を守る必要があります。装着時間を守れない場合は、歯の動きが遅くなったり、計画通りに歯が動かなかったりすることも。自己管理が苦手な人にとっては、これらの管理が、大きなデメリットになる可能性となる場合もあるでしょう。
合わない治療方法で矯正した場合は、どのような問題が発生しやすいのか、よくある例を具体的に3つ解説します。
患者の歯並びや骨格の状態に合っていない治療法を選択すると、理想の歯並びにならない可能性があります。
たとえば、重度の不正咬合の場合にマウスピース矯正を選択してしまうと、歯が計画通りに動かず、理想の歯並びを実現できないことがあります。
また、顎の骨格に問題があるにもかかわらず、歯の移動のみを目的としたマウスピース治療をした場合、見た目の改善が得られなかったり、噛み合わせが悪化したりするリスクがあるでしょう。
不適切な矯正治療を受けた場合、再度矯正治療が必要になることがあります。具体的には以下のようなケースが考えられます。
再矯正は、時間的にも経済的にも大きな負担となるため、信頼できる医師を選ぶことが重要です。また、患者自身も医師の指示をしっかりと守ることで、治療の効果を最大限に引き出せます。
合わない治療方法で矯正を続けると、歯が計画通りに動かず、治療期間が長引くことがあります。その結果、以下のような問題が現れる可能性があります。
治療期間の長期化は、患者にとって精神的にも経済的にも大きな負担となる場合があります。そのため、専門医の診断に基づき、自分に適した治療法を選ぶことが重要です。
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マウスピース矯正についてよくある疑問は以下の通りです。その詳細について説明します。
八重歯の治療は、重症度によってマウスピース矯正が適応できるかどうかが決まります。
具体的には、犬歯と他の歯が6〜7mm以内で重なっている場合は、軽度と見てマウスピース矯正で改善できる可能性があります。
しかし、重度の八重歯では歯を大きく動かす必要があるため、マウスピース矯正では対応が難しいケースもあります。
まずは専門の矯正歯科医院で相談することをお勧めします。自身の症状に適した治療法を提案してくれる医院を探してみましょう。
マウスピース矯正の期間は、不正咬合の程度や治療範囲によって異なります。
一般的には、症状が軽度の場合は数か月〜1年程度、中度〜重度になると2年以上といわれています。
ただし、歯の状態や治療途中での歯の動き方には個人差があるため、これらの期間はあくまで目安として考えてください。より正確な治療期間については、矯正歯科での診断を受けることをお勧めします。
マウスピース矯正の費用は、使用する装置の種類や治療範囲、歯科医院によって大きく異なります。
ただし、上記はあくまで目安であり、実際の費用は医院により異なります。
その理由は、歯科矯正が審美目的の治療とみなされるため、自由診療となり、各医院が独自に料金を設定できるためです。
費用を重視して医院を選びたい場合は、複数の医院でカウンセリングを受け、見積もりを比較することをお勧めします。その中から、費用や治療計画など総合的に検討し、納得できる医院を選ぶことが重要です。
本記事では、「自分マウスピース矯正できない例7選を紹介!」について解説しました。
マウスピースによる矯正治療は、使用感の良さや手軽さなどのメリットもありますが、自己管理が苦手な人には向いていなかったり、そもそも治療できなかったりするケースもあります。
また、合わない治療法を開始してしまうと後から問題が起きるケースもあります。
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