【図解あり】部分矯正できない例を紹介!部分矯正ができない場合の対処法も解説

【図解あり】部分矯正できない例を紹介!部分矯正ができない場合の対処法も解説

歯科ハミール高田88院長 赤崎 公星 先生

歯科ハミール高田88院長
赤崎 公星 先生 監修

最終更新日: 2025-01-01

本記事では、部分矯正できない例 について解説します。
歯並びの改善に部分矯正を検討している方も多いですが、部分矯正ができないこともあります。
そのため、部分矯正できない例について理解し、その場合にどうするべきかについても理解しておきましょう。
部分矯正だけでなく、歯列矯正に関するお悩みや相談がある方はぜひハーウェル へ。

部分矯正とは?

部分矯正とは?
部分矯正とは、歯列全体ではなく、特定の気になる歯のみを矯正して整える治療方法 です。たとえば、前歯の一部が少しずれている、あるいは奥歯が少しだけ傾いているといった場合に、特定の部分だけを矯正することで、歯並びを改善します。

治療範囲が限定されているため、治療期間が比較的短く、費用を抑えられる点が大きな特徴 です。全体的な歯列矯正と比べると、短期間で気になる部分だけを改善できるため、コストパフォーマンスが高い選択肢となるでしょう。

ただし、部分矯正が適用できるのは、歯並びや噛み合わせの乱れが軽度で、他の歯や顎全体のバランスに影響を与えない場合 に限られます。歯の状況によっては、部分矯正が適さないケースもあるため、治療を始める前に、歯科医師に相談し、しっかりとカウンセリングを受けることが重要です。

部分矯正ができない例を紹介

部分矯正ができない例を紹介
部分矯正は、歯並びの軽度な乱れや特定の歯のみを矯正する場合に有効な治療方法ですが、すべてのケースに適用できるわけではありません。ここでは、部分矯正ができない例を紹介します。

ガタガタ・デコボコの度合いが大きい

歯が大きく重なっていたり、位置が前後に大きくずれていたりする 場合、部分矯正では十分なスペースを確保するのが難しいため、治療が困難です。

特に 「叢生(そうせい)」と呼ばれる歯の重なりが広範囲に及ぶ場合は、部分矯正だけで矯正するのは難しく、全体的な矯正治療が必要 になることが多いです。このような症例では、歯を抜いてスペースを作るか、全体矯正で歯を移動させて対応していく必要があるでしょう。

噛み合わせが悪い

噛み合わせに異常がある場合 も、部分矯正では対応が難しいです。たとえば、上下の前歯がうまく噛み合わない「開咬」や、前歯が過度に覆いかぶさる「過蓋咬合」 といった状況では、歯並びだけでなく噛み合わせのバランスも調整しなければなりません。

部分的な矯正ではこれらの噛み合わせの問題を解消するのは難しく、全体的な治療が必要になるケースが多いです​。

骨格が原因で歯並びが悪い

歯並びの乱れが顎の骨格に起因する場合 も、部分矯正では改善が難しいです。たとえば、顎の発達が不十分で歯が前に出てしまう「上顎前突」や、下顎が前に出ている「下顎前突(受け口)」といった状態 は、骨格のずれが原因です。

上記のケースでは、部分矯正だけでは問題を解決できず、外科的な治療を含めた全体的な矯正をしなければなりません。骨格に起因する問題は、手術によって顎の位置を調整することが必要になる場合があるため、まずは歯科医師に相談して診断を受けることが大切です。

ハーウェルはおすすめの医院を紹介するので、少しでも気になった方は下記よりご相談ください!

部分矯正ができない場合の対処法

部分矯正ができない場合の対処法
部分矯正が適さないと判断された場合でも、治療の選択肢がないわけではありません。ここでは、部分矯正が難しい場合に考慮される2つの対処法について説明します。

全体矯正で治療する

部分矯正が難しい症例でも、全体矯正であれば対応できるケース は多くあります。全体矯正では、歯列全体を動かすため、必要なスペースを確保しながら歯並びを整えることが可能です。

たとえば、八重歯や重度の出っ歯など、歯が重なり合ったり、位置が大きくずれていたりする場合 には、奥歯を含めた全体の調整が必要になるため、全体矯正が適しています。

全体矯正のもう一つの利点は、噛み合わせの改善も同時に行える点 です。部分矯正では前歯や一部の歯の位置を整えるだけで、噛み合わせが悪いまま残る可能性がありますが、全体矯正では歯列全体のバランスを整え、しっかりとした噛み合わせを作ることが可能です。また、マウスピースやワイヤー矯正といったさまざまな方法があり、症状に応じて最適な治療を選択できるでしょう。

外科的治療で矯正する

骨格的な問題が原因で歯並びが悪くなっている場合、矯正治療だけでは改善が難しいことがあります。このような場合、外科的治療を組み合わせることで、顎の位置を調整し、より良い噛み合わせと歯並びを実現可能 です。

たとえば、顎の骨のずれが原因で「受け口」や「出っ歯」が重度の場合、顎の位置そのものを手術で修正する必要 が出てきます。顎変形症のような状態が診断されれば、保険適用での外科手術も検討されるケースがあるでしょう。

外科手術を伴う矯正は、見た目の改善だけでなく、咀嚼や発音など機能面の向上も期待できるため、全体的な健康の改善にもつながります。

これらの治療法を検討する際には、まず歯科医師の診断を受けて、自分の症状に最も適した治療方法を見つける ことが欠かせません。治療計画についてしっかりとカウンセリングを行い、納得のいく形で治療を進めるようにしましょう。

お悩みや相談がある方はぜひハーウェルへ。

部分矯正が向いている人と向いていない人

Oh my teethのメリット
ここでは、部分矯正が向いている人と向いていない人の特徴を紹介します。

部分矯正が向いている人

部分矯正が向いている人の特徴は下記の通りです。

  • 前歯の軽度な問題を改善したい人
  • 費用や治療期間を抑えたい人
  • 矯正後の後戻りを修正したい人

まず、前歯の軽度な問題を改善したい人 にとって、部分矯正は効果的な治療法です。たとえば、前歯に隙間ができている「すきっ歯」や、少し重なっている程度の軽度な出っ歯、ねじれた歯 などが挙げられます。これらのケースでは、特定の歯だけを動かす部分矯正で整えられ、全体を大きく動かす必要がないため、比較的短期間で目に見える効果が得られます。

次に、費用や治療期間を抑えたい人 にとっても、部分矯正は魅力的な選択肢です。全体矯正と比較して治療範囲が限定されるため、治療にかかる費用が安く、期間も短くなりやすいでしょう。一般的に、全体矯正は2〜3年かかることが多いですが、部分矯正なら数か月から1年程度で完了する 場合も少なくありません。これにより、経済的負担を軽減しながら、気になる部分だけを矯正したい人にとって効果的な治療方法です。

最後に、矯正後の後戻りを修正したい人 にも部分矯正はおすすめです。過去に全体矯正を受けたものの、時間が経って前歯が少しずれてしまった場合など、再び全体矯正を行うのではなく、部分的に問題を修正することで美しい歯並び を取り戻せます。短期間での治療が可能であり、忙しい方や大掛かりな治療を避けたい方にとっても利用しやすいのが部分矯正の利点です。

部分矯正が向いていない人

部分矯正が向いていない人には、以下のような特徴があります。

  • 噛み合わせに問題がある人
  • 重度の歯並びの問題がある人
  • 抜歯が必要な場合

まず、噛み合わせに問題がある人 は、部分矯正だけでは十分な効果が得られないことが多いです。特に 奥歯の咬合が不適切な状態では、前歯だけを矯正しても全体的なバランスが改善されない ため、噛み合わせのトラブルが解消されません。これにより、歯や顎に不必要な負担がかかり、健康リスクが高まることも考えられます。したがって、噛み合わせの問題がある場合は、全体矯正で歯全体のバランスを整えなければなりません。

また、重度の歯並びの問題がある場合 も、部分矯正では対応が難しいです。歯が大きく重なっている「叢生(そうせい)」や、顎の骨のずれが原因で発生する出っ歯や受け口 などは、歯全体を大きく動かして整える必要があるため、全体矯正が求められます。こうした重度の問題では、部分矯正ではなく包括的な治療を計画することが有効です。

さらに、歯を並べるために抜歯が必要な場合 も、部分矯正では対応できません。抜歯を伴う治療は、歯全体のバランスを考慮してスペースを確保する必要があるため、全体的な調整を行う全体矯正 が適しています。部分矯正は特定の箇所に焦点を当てるため、抜歯が必要なケースでは適応外となることが多いです。

これらの特徴を考慮し、部分矯正が向いているかどうかを判断する際には、専門の歯科医師に相談し、診断を受けるようにしましょう。

歯科矯正医院を選ぶ際のポイント

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歯科矯正を受ける際には、医院の選び方が重要です。適切な医院を選ぶことで、治療の成功率が高まり、満足のいく結果を得られる可能性が高まるでしょう。ここでは、6つのポイントを解説します。

①日本矯正歯科学会の認定医がいるか

まず確認すべきは、日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているかどうか です。認定医とは、 矯正治療に関して十分な知識と経験を持ち、専門的な訓練を受けた歯科医師に与えられる資格 です。

矯正治療は通常の歯科治療とは異なり、長期間にわたる専門的な技術を必要とするため、認定医のいる医院を選ぶと良いでしょう。認定医の存在は、医院が高い水準の治療を提供できる証ともいえます。

②費用が分かりやすいか

矯正治療は高額な費用がかかることが多いため、料金が明確に表示されている医院を選ぶこと が大切です。治療を始める前に、矯正器具の費用、調整費、保定装置の料金など、すべての費用が提示されているかを確認 しましょう。また、分割払いの可否や追加費用の有無なども事前にチェックしておくと、治療期間中に予期せぬトラブルを防げます。

③治療内容が分かりやすく、説明も理解しやすいか

矯正治療は長期間にわたるため、治療計画の内容をきちんと理解しておくこと が重要です。カウンセリング時に 治療の流れや必要な期間、使用する矯正装置の種類などを分かりやすく説明してくれる医院 を選びましょう。また、患者の疑問や不安に丁寧に対応してくれる医師のいる医院であれば、安心して治療を受けられます。

④矯正中のトラブルにも対応できるか

矯正治療中には、装置の破損や歯や口内の痛みなど、さまざまなトラブルが発生することがあります。これらのトラブルに 迅速に対応できる医院を選ぶこと で、治療期間中の不安を軽減できます。夜間や休日に対応可能な医院や、緊急時の対応について事前に確認 しておくと良いでしょう。

⑤通いやすい場所に医院があるか

矯正治療は定期的な通院が必要なため、自宅や職場、学校から通いやすい場所に医院があること も大切なポイントです。通院の負担が少なければ、治療がスムーズに進み、予定通りに治療を完了できる可能性 が高まります。通院回数や頻度についても事前に確認し、無理なく通える範囲内で医院を選びましょう。

⑥医師とのコミュニケーションは取りやすいか

最後に、医師とのコミュニケーションのしやすさ も重要です。矯正治療は長期間にわたるため、治療中に疑問や不安が出てくることがよくあります。その際、気軽に質問ができて、適切なアドバイスをしてくれる医師がいると安心して治療を続けられる でしょう。

また、治療の進捗状況を定期的に報告してくれる医院であれば、患者も治療の状況を把握しやすく、信頼感が高まります。

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部分矯正できるかどうかは医師に相談してみよう

Oh my teethを使用するか迷ったら医師に相談してみよう
部分矯正は、すべての歯並びに対応できるわけではない ため、自身の歯並びが部分矯正できるのかどうかを正確に知るため、歯科医師に相談し、判断してもらう 必要があります。

歯科矯正について信頼できる医師に相談したい方のために、おすすめの医院も紹介しているため、部分矯正や歯科矯正を検討している方はぜひハーウェルまでお問い合わせください。

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面倒な医院選びなどをしなくても、自分に合った医院を見つけられるので、ぜひお気軽にご利用ください。

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