素材_悩んでいる女性

「矯正には抜歯が必要」と言われたら?抜歯について必須ポイントをわかりやすく解説

歯科医師_下井草さかい矯正歯科_さかい先生

下井草さかい矯正歯科  
酒井先生 監修

歯科医師 戸田おとなこども歯科 佐野先生

戸田おとなこども歯科  
佐野先生 監修

最終更新日: 2021-11-24

「矯正するためには、抜歯をする必要があります」

歯科矯正の相談に行って、そんなことを急に言われたらショックですよね?
素材_ショックを受ける女性

でも矯正治療では、抜歯をオススメされる場合がよくあります

今回は抜歯が必要だと言われた人に向けて、

  • どうして抜歯が必要なの?
  • 抜歯以外の選択肢は無いの?
  • 抜歯した場合のメリット・デメリットは?

について、歯科医師の先生と一緒にわかりやすく解説します。

そもそもなぜ抜歯をするの?

dmFTHG8020 TP V

harwell編集部_傾聴
ハーウェル編集部

そもそも、矯正治療をするのに、どうして抜歯が必要になるんでしょうか

ドクター )
歯科医師

矯正で抜歯が必要になる理由を簡単にいうと、

「あごの骨が小さくて、上下の歯をキレイに並べるだけのスペースがないから」

なんです。

harwell編集部_傾聴
ハーウェル編集部

「歯をキレイに並べるだけのスペースがない」...ですか?

ドクター )
歯科医師

そうなんです!

たとえば、「7人がけの椅子に8人で座ろうとすると」、どうなると思いますか?

harwell編集部_傾聴
ハーウェル編集部

ギュウギュウ詰めになりますよね?

ドクター )
歯科医師

そのとおりです。

1人が押し出されたり、みんな少し体をよじって並んだりすることになりますよね?

歯並びでも同じです!

あごがせまいと歯が収まらなくなって、出っ歯になったり歯がデコボコに並んだりしてしまいます。

素材_歯のスキマが足りない

ドクター )
歯科医師

椅子から1人が立つと他の人がきれいに座れるように、あごと歯のスペースを調整することが「抜歯」になります。

抜歯以外の方法はないの?

「スペースがない場合でも、できるだけ健康な歯は抜かずに矯正したい!」

と考える人も多いでしょう。

歯医者さんも同じように、歯を抜かずに治療できないかをまず考えます。

歯医者さんは主に、以下の4つの方法を検討します。

  1. 歯のアーチを横に広げる(側方拡大)
  2. 奥歯を後方に動かす(遠心移動)
  3. 歯を削って小さくする(IPR)
  4. あごの骨を成長させる(小児のみ)

それぞれの方法についてわかりやすく解説します。

1. 歯のアーチを横に広げる(側方拡大)

素材側方拡大

歯全体を外側に動かすことで、スペースを作る方法です。

あごの骨は水平方向(上の図の矢印の方向)に少し厚みがあるので、歯全体を矢印のように外側に動かすことでスペースを広げます

ポイント

あごの骨の大きさは人によって決まっています。

このため、無理に広げると歯の根っこが飛び出してしまったり後戻りの原因となったりします。

元々歯が外側に倒れている人や、骨が薄い人は利用できません。

2. 奥歯を後方に動かす(遠心移動)

素材_遠心移動
奥歯を後ろに動かすことで、スペースを作る方法です。

あごの骨に打ち込んだ小さなアンカースクリューを起点に歯を引っ張ったり、奥歯の奥方向にも効果的に力をかけられるマウスピース(インビザライン)を利用します。

ポイント

昔は難しい技術でしたが、最近は技術が発達したため利用例が増えています。

個人差がありますが、大体2~3mmほどのスペースを広げることができます。

3. 歯を削って小さくする(IPR)

素材_IPR

歯の表面を少しだけ削ることで、スペースを確保する方法です。

表面しか削らないので、歯が大幅に小さくなったりすることはあまりありません。

片面で0.2mm程度、両面合わせて歯1本あたり0.4mm程度まで削っても問題ないと言われています。

親知らずを除いても歯14本分の隙間を削ることができます。

ポイント

単純計算では、最大5mmほどのスペースが確保できることになります。

人によりますが、少ししみるという意見を聞くこともあります。

4. あごの骨を成長させる

これは主に成長段階の子どものための、あごの骨の発達を促す装置を使ってスペースを確保する方法です。

ポイント

あごの骨を成長させる治療法のため、7~8歳くらいで歯並びが悪い場合、早めに矯正歯科を行っている医院に相談に行くことをオススメします。

抜歯の基準は?

harwell編集部_傾聴
ハーウェル編集部

いろいろな方法があるんですね。

結局、抜歯をするかどうかはどんな基準で決まるんですか?

ドクター )
歯科医師

抜歯が必要かどうかは、最初に説明した

歯をキレイに並べるための十分なスペースがあるか

に加えて、

抜かなくても見た目はキレイになるか
機能的な問題は無いか(=口呼吸になっていないか、きちんと噛めているか)」

によって決まります。

harwell編集部_傾聴
ハーウェル編集部

なるほど。

ドクター )
歯科医師

さきほど紹介したような抜歯以外の方法でスペースの確保が難しい場合は、抜歯をオススメされるでしょう。

抜歯した場合のメリット・デメリット

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抜歯が必要な場合のデメリットが気になる人もいるでしょう。

そこで、メリット・デメリットを整理してみました。

抜歯することのメリット

  • 歯や歯ぐきの負担を減らせる
  • 矯正で出っ歯になるリスクを減らせる
  • かみ合わせを改善し、歯の寿命を伸ばしやすい

それぞれ詳しくみていきましょう!

「歯・歯ぐきへの負担を減らせる」

広いスペースが必要なのに抜歯をしないと、足りないスペースに無理に歯を並べることになりますよね。
その結果、歯が本来の位置からズレて、歯ぐきが下がったりするリスクがあります。

「出っ歯になるリスクを減らせる」

また、狭いところに歯を無理に並べることで、歯が押し出されてしまって仕上がりが出っ歯になる可能性があります。

抜歯をすることで、そのようなリスクを減らすことができます。

「かみ合わせを改善し、歯の寿命を伸ばしやすい」

かみ合わせを改善すると噛んだときにかかる力がうまく分散されるため、歯の寿命を伸ばしやすいです。

抜歯することのデメリット

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  • 健康な歯を失う
  • 舌を置くスペースが狭くなる場合がある

気になる抜歯によるデメリットを解説します。

「健康な歯を失う」

多くの人が歯を失うことを不安に感じるはずです。

実は、かみ合わせなど日常生活においては抜歯をしても特に問題はありません。
それでも抵抗感を感じるひともいるでしょう。

「舌を置くスペースが狭くなる」

人によっては歯を抜いて前歯が内側に入ると、舌のスペースが少なくなります。

場合によっては気道が狭くなる可能性もあるので、気道が狭い患者さんの場合には抜歯できない場合があります。

まとめ

抜歯が必要な理由や、メリット・デメリットを解説しました!
ぜひ納得できるまで先生と相談しながら、一番良い治療法を探してみて下さい。

ハーウェルなら、LINE上でご希望に沿ったピッタリの医院をお探しします。
ぜひ一度登録してみてください。

※ 現在は、東京、埼玉、神奈川、大阪、兵庫でのみサービスを提供しています。

最後に、みなさんがよく疑問に思うことにQ&Aでお答えします。

よくある質問

素材_質問

Q. 抜歯する場合はどの歯を抜くの?

ドクター )
歯科医師

日常生活を送る上で、噛み合わせへの影響が少ない歯を抜くことが多いです。

具体的には、

  • 親知らず
  • 前から4番目か5番目の小さめの歯(第一・第二小臼歯)

が候補となる場合がほとんどです。

Q. 抜歯は痛いの?腫れるの?

ドクター )
歯科医師

親知らず(特に下あご)の抜歯は痛いですし腫れることがよくあります。

基本的に痛み止めが処方されます。

ただ、前から4番目か5番目の歯の抜歯は数分で終わることも多く、あまり痛くないという意見を聞くことが多いです。

Q. 抜歯にもお金がかかるの?

ドクター )
歯科医師

はい。矯正治療のための抜歯は、保険適用外なので自費治療になります

医院によっても違いますが、1本あたり5,000~15,000円くらいの医院が多い印象です。

また、一部の矯正専門医院では抜歯を自院で行わないので、別の医院で行う必要があります。

Q. 抜歯した隙間ってちゃんと埋まるの?

ドクター )
歯科医師

はい。

隙間をきちんと埋めるように歯科医師が治療計画を立てます。

最初のうちは隙間が目立つこともありますが、おおむね1~1.5年ほどで埋まります。

Q. 抜歯のメリットは?

ドクター )
歯科医師

以下の3つがメリットです。

  • 歯や歯ぐきの負担を減らせる
  • 矯正で出っ歯になるリスクを減らせる
  • 適切なかみ合わせを実現し、歯の寿命を伸ばしやすい

詳しくは上述の「抜歯することのメリット」もご覧ください。

抜歯のデメリットは?

以下の2つがデメリットです。

  • 健康な歯を失う
  • 舌を置くスペースが狭くなる場合がある

詳しくは上述の「抜歯することのデメリット」もご覧ください。

抜歯した方がいいのか迷ったら

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いかがだったでしょうか?

抜歯に心理的な抵抗感や不安があるのは当然です。

ご紹介したとおり、抜歯をしないで矯正できるケースもあります。

ただ、矯正のためのスペースが明らかに足りないのに、非抜歯で矯正をすることにもリスクがあることを覚えておきましょう。

監修した先生たちのコメント

歯科医師_下井草さかい矯正歯科_さかい先生

下井草さかい矯正歯科  
酒井先生

矯正治療では抜歯が必要となることがあります。

抜歯により歯の本数が減ってしまう事はデメリットですが、顎の大きさと歯の大きさのバランスを考えて治療を行うことにより調和のとれた噛み合わせを得ることができます。

歯科医師 戸田おとなこども歯科 佐野先生

戸田おとなこども歯科  
佐野先生

矯正を行うにあたり、顎と歯の大きさのバランスによって抜歯が必要となる事があります。
抜歯に不安を感じちゅうちょされる方も多いです。まずは、信頼できる歯科医院で相談して、メリットとデメリットを理解したうえで治療に臨む事が重要です。

最後に

いかがだったでしょうか?

抜歯について、しっかりと相談できる矯正医院を探したい場合は、ぜひハーウェルをご活用下さい。

ハーウェルでは、あなたのご希望にあったピッタリの医院をご紹介しています。

ぜひ、LINEからご利用ください。

※ 現在は以下の地域のみ対応しています
・東京、神奈川、埼玉
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