最終更新日: 2021-11-24
「受け口・反対咬合ってどんな症状?」
「下あごが前に出ているのは矯正で治る?」
「治療には手術が必要って本当?」
受け口・反対咬合・下顎前突(下の前歯が上の前歯よりも前に出ている症状)と呼ばれる歯並びについて、よくある疑問を歯科医師の先生に話を聞きながら、わかりやすく解説しました。
※ 受け口の治療には特に専門知識を必要とします。
記事は参考に留めたうえで、患者さんご自身で判断せず、歯科医師に相談されるようにしてください。
受け口とはどんな症状でしょうか?
受け口は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態のことを言います。
専門用語では反対咬合(はんたいこうごう)や下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼びます。
正常な状態は、上の前歯の方が前側にあるんですよね?
そうです。
近い症状として上下の前歯が同じ位置にあるのも問題で、切端咬合(せったんこうごう)と呼びます。
受け口だとどんな問題があるのでしょうか?
受け口だと、
といった問題があります。
どうして、あごの歪みにつながるんですか?
前歯で上手く噛めないために、左右でムリな噛み方をすることで歪みが生じてしまう場合があります。
受け口にはどんな治療法があるんでしょうか?
まず受け口には、いくつかのパターンがあります。
そのパターンのうち、どの種類かによって治療法が異なります。
どんなパターンがあるんでしょうか?
大きく3つのパターンがあります。
③ ①②両方の症状がある
歯に原因があるか、骨に原因があるか、その両方か、ですね。
そのとおりです。
1つ目は、歯の生えている位置や生え方に問題があり、骨格には問題がないパターンです。
これは、受け口のなかでは一番治療が行いやすいものです。
具体的にはどんな治療法ですか?
通常のワイヤー矯正やマウスピース矯正などの治療を行います。
ただし、受け口の場合は歯を抜く必要があることが多いので、マウスピース矯正が適さないケースもあります。
ワイヤー矯正は表でも裏でも大丈夫ですか?
ワイヤーであればどちらでも大丈夫です。
そうなんですね。
治療にかかる費用や期間はどのくらいでしょうか?
本当に軽度の症例であれば、
ほどです。
中〜重度の症例であれば、
ほどが目安です。
2つめは骨格に問題がある場合です。
これは歯並びには問題がないものの、下あごが上あごに対して大きすぎるために受け口になっているケースです。
治療法は何でしょうか?
根本的に解決するには外科手術が必要になります。
手術になるんですね。入院が必要なんでしょうか?
比較的軽度のものであれば、セットバックと呼ばれる簡単な手術で終わることもあります。
その場合は入院不要です。
それはいいですね。
ただし、殆どのケースでは入院が必要な手術になります。
全身麻酔になるので、1週間くらいの入院が必要です。
入院となると、治療費も気になります。
手術が必要なケースでは保険適用になるので、総額は殆ど同じか少し安い場合もあります。
大体50~80万円ほどです。
保険が適用できるのは嬉しいですね。期間はどのくらいでしょうか?
手術前後にも矯正が必要になるので、全て合わせると1.5~3.5年ほどかかります。
矯正も含めて保険適用になり、合計で先程の50~80万円です。
3つ目は、前2つの両方ともが原因で受け口になっている場合です。
根本的には②と同様に、外科手術が必要です。
ただし、歯科矯正だけでも症状がすこし緩和する可能性もあります。
なるほど、費用や期間はどうでしょうか?
外科手術をする場合は、②と同様に50~80万円で、期間は1.5~3.5年です。
矯正だけを行う場合はどうでしょうか?
その場合は、①と同様です。
軽度であれば、費用は20~40万円(裏側なら40~60万円)で、期間は6~9ヶ月です。
中度~重度であれば、費用は70~90万円(裏側なら100~120万円)で、期間は1.5~2.5年です。
こどもが受け口の場合はどうすればよいでしょうか?
3歳以降で、お子さんが受け口の場合は、早めに歯科医院を受診してください。
幼い子供のうちは、あご骨の成長をある程度コントロールできるので、手術せずに治療できる可能性があります。
そうなんですね。
はい。
具体的には、あご骨の発達に関係する舌を鍛えたり、上下のあごの発達を調整したりする器具をつけます。
12歳くらいになると成長が終わってしまうので、成人の矯正と同じ扱いになります。
できるだけ早めに治療をしたほうがいいんですね。
そうですね。
受け口は特に高度な専門知識を必要とするので、ご自分で判断なさらず気になったら早めに歯科医院を受診してください。
受け口の治療に関して重要なことは早期治療です。
下顎の成長は生まれてから徐々にすすみ特に第二次成長期で特にすすみます。
未治療の場合、将来的に手術ケースになる場合が多いです。
一方、 早めに矯正治療に着手すれば手術を回避できる可能性がかなりあがります。
是非一度信頼のできる、医院で相談してみてください。
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