八重歯は矯正した方が良いの？矯正時の費用も含めてわかりやすく解説

確かに、日本だと可愛らしいという評価が昔はありました。

欧米では吸血鬼のキバに似ていると言われて、避けられる傾向が強いようですね。

健康面でも八重歯は問題を引き起こす可能性があります。

具体的には、

• 歯磨きがしづらく、虫歯・歯周病になりやすい
• 八重歯のせいで口を閉じづらくなり、口臭の原因になりやすい
• 周囲の歯に負担をあたえ、歯の寿命を減らす可能性がある

の3点です。

そうなんです。

人はものを噛むときに、あごを上下だけでなく左右にも動かして食べています。

このとき、上下の犬歯(けんし、三番目の歯)どうしが当たる事でちょうどいい位置でかみ合わせができます。
これを「犬歯誘導(けんしゆうどう)」といいます。

犬歯が正常な位置にない場合、つまり八重歯の場合は奥歯に負担がかかり、歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。

あと、八重歯は可愛らしく幼い印象なので、キレイな大人の印象を手に入れたいという理由で矯正を始められる患者さんもいます。

ケースバイケースですが、比較的歯を抜く可能性が高いと考えておいてください。

その気持ちは良くわかります。

ただし、お口の大きさに比べて歯が大きい場合は、どうしてもスペースを作るために歯を抜く必要がでてきてしまうことがあります。

スペースが無いのに抜歯をしないで矯正すると、出っ歯になったり、矯正が終わらなかったりする恐れがあります。

はい。

歯のガタガタがそこまで強くない場合は、何本かの歯の両端を少しずつ(0.1~0.5mmほど)削ることでスペースを作り、抜歯を避けることが可能な場合があります。

一人ひとりのお口の状況によりますので、ぜひ一度歯科医院にいって相談してみてください。

八重歯も他の症状と同じで、

• 表側ワイヤー矯正
• 裏側ワイヤー矯正
• マウスピース矯正

の３種類が候補です。

それぞれ一長一短があります。

マウスピース矯正は、

• 目立たない
• 自由に取外しができる

という利点があります。

一方で、

• 歯を抜く必要がある場合は利用できないことが多い
• 一日20時間の装着が必要

というマイナス面もあります。

一日20時間は装着しないといけないので、矯正を行う意思が弱いとうまく歯が動きません。

ワイヤー矯正であれば、抜歯が必要な状況にも対応できます。

その中でも、表側ワイヤー矯正は、

• (利点) 比較的費用が安い

• (欠点) 目立ちやすい

裏側ワイヤー矯正は、

• (利点) 全く目立たない
• (欠点) 費用が100~120万円と高額

という特徴があります。

それに、どちらもしっかりケアしないと虫歯になりやすいというデメリットがあります。

お口の状況や予算感などによっても、ピッタリの矯正方法は異なるので、ぜひ一度歯科医院に相談にいってみてください。

お口の状況や医院によっても異なります。

本当に少しだけ位置がずれているような八重歯であれば、部分矯正で10~30万円ほどで6~12ヶ月で矯正できます。

一方で、かなり歯が重なってしまっているような場合は、全体矯正になります。

矯正方法に応じて70~120万円ほどで、期間は2年ほどかかります。

そうですね。

ただ、これは歯の移動を完了しきるのにかかる期間です。

状況にもよりますが、1年もしないうちにかなり効果が見えてくると思いますよ。

実際の症例を紹介するので、参考にしてみてください！